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エントリーフォーム最適化(EFO)とは?
エントリーフォーム最適化(EFO)とは、フォームの離脱率や滞在時間を計測し、フォームで離脱が起きにくいように入力支援ツールを導入したり、エラー表示を行ったりする改善のことを指します。
コンバージョン獲得までの最終段階であるエントリーフォームのユーザビリティが悪いと、未入力のまま、あるいは入力途中にユーザーが離脱してしまいます。
EFOでその要因をなくし、フォームのユーザビリティを改善しコンバージョン獲得の最大化をはかります。
エントリーフォーム最適化(EFO)を行う理由
EFOを行いフォームを改善する理由は大きく2つあります。
費用対効果が高い
EFOは、LPO(ランディングページ最適化)やSEO(検索エンジン最適化)などの改善施策に比べ比較的費用対効果が良いと言われています。
LPOもSEOもさまざまな要因を一つ一つ改善していく必要があるため、相当な工数がかかります。
一方EFOはエントリーフォーム1つを改善するだけのため、費用も安く済みます。
集客が改善される
EFOでコンバージョン件数が増加すると、集客にも影響してきます。
現在多くの運用型Web広告では「コンバージョンが取れる広告」が入札上優位になるようアルゴリズムが組まれています。
広告施策上、低いCPMやCPCでより多くのユーザーをサイトに誘導してくるためには、広告経由でサイトに流入したユーザーのコンバージョン獲得件数を増やさなければなりません。
EFOは、広告によるユーザーの流入件数増加を後押しする有効な手段でもあります。
エントリーフォーム最適化(EFO)の施策ポイント
まずEFOを実施する前に、フォームの設置位置についてお伝えします。
フォームは通常LPの次のページにあるものですが、LPと別のページにあることで、ユーザーがページから離脱する要因につながっています。
それを防ぐためには、LPの中にフォームを収めてしまう、「申込フォーム一体型®」のLPが良いでしょう。
ユーザーはLPを見て興味関心が喚起された後、すぐフォームでの申込行動に移ることができます。
さて、それを踏まえた上で、使いやすいフォームにするためのEFO施策のポイントを紹介します。
入力を面倒に感じさせない
フォームではユーザーに自分の情報を入力してもらわなければなりません。
その入力は極力面倒を感じさせないほうが、フォームからの離脱を防ぐことにつながります。
入力項目を減らす
ユーザーの入力項目は極力減らすことをおすすめします。
サイト運営側は、フォームでより多くの情報を取得したいものですが、入力するユーザーは情報入力を面倒だと感じています。
ユーザーに入力させる情報は、本当に必要な最小限の情報に絞りましょう。
自動入力を入れる
郵便番号を入力したら住所が自動的に出てきたり、すでにログインしているユーザーからの申込であれば、申込する前に名前やメールアドレスが既に表示されている状態にするなど、自動入力でユーザーの入力の手間を軽減することは、離脱率低下に有効な手法です。
残りの入力項目(ナビゲーション)を入れる
多くの入力項目がある場合、入力漏れが起こりがちです。
下まで入力し確認を押したときに、未入力の項目にマークがつくようにすると、それだけでユーザーのストレスの軽減につながります。
半角全角は自動切り替え
ユーザーは、カタカナや数字などを入力する時、半角全角関係なく入力してきます。
その時、サイト運営側の勝手な判断で半角や全角で入力指定してしまうと、ユーザーにとってはストレスの要因となります。
半角全角については、サイト側で自動変換するプログラムを設置することができるので、ぜひ自動変換できるようにしておきましょう。
必須か任意かを分ける
ユーザーが入力する情報を全て必須項目にするのではなく、最低限必要な情報は必須項目にし、それ以外の可能であれば入力して欲しい情報は任意項目にしておきましょう。
ユーザーが必ず入力しなければならない箇所を限定することで、ユーザーの入力の手間を減らすことができます。
ユーザーをイライラさせない
フォームにおいては、情報を入力するユーザーに不快感を与えず、気持ち良く入力してもらうことが離脱を防ぐ有効な手段です。
入力不備をリアルタイムで指摘
入力の不備をリアルタイムで指摘してあげると、確認ボタンを押した後にエラーメッセージが出るよりもストレスが少なくて済みます。
特に入力項目の多いフォームであるほど、入力の不備は入力直後に指摘してあげたほうがわかりやすいので、ユーザーの使い勝手は良くなります。
エラーの理由がわかるようにする
エラーメッセージが出たときに、どう修正入力すればいいかを教えてあげることも、ユーザーにとっては親切です。
郵便番号や電話番号などの半角入力や、ハイフンの有無など、親切に指摘してあげることでスムーズな入力作業を助けることにもつながります。
入力例を示す
入力する前の入力箇所に、記入例をつけておきましょう。
項目名と入力箇所の提示だけでは、ユーザーは入力方法を理解しているとは限りません。
記入方法を示してあげることもユーザーの利便性向上につながります。
ボタンをわかりやすくする
古いフォームであると、
・確認ボタンが小さくてわかりにくい
・テキストにリンクがついたまま
のものがなどがあり、わかりにくいものがあります。
・ボタンの色を周囲と変えてみる
・大きさやボタンの中の文言を変更してみる
など「入力が終わったら次はここを押す」といったことがすぐわかることが重要です。
確認画面は重要項目のみ表示
入力後の確認画面も簡略化することが望ましいです。送信前の確認画面で、もう一度大量の情報を確認することになります。
これもユーザーにとっては気が滅入る要因になりますので、必須項目のみ表示させるなどの工夫が必要です。
利便性を高める
入力補助や誘導を上手く行う他、フォームページ自体での離脱要因を無くすこともEFOにおいては重要です。
不要なバナーを入れない
フォームページは入力させることだけに集中させるべきで、他のページへ誘導するためのリンクやバナーは極力入れないことをおすすめします。
他ページへ遷移した時点でフォームでの獲得機会はなくなってしまいますので、不要なバナーなどは入れないようにしましょう。
キャンセルボタン入れない
ユーザーが情報を入力するページや確認するページに、申込をやめるためのキャンセルボタンを入れるケースが稀にありますが、ユーザーを離脱させるためのボタンは入れてはいけません。
申込をキャンセルしたければ、ユーザーはブラウザを閉じたりブラウザの戻るボタンを押して離脱しますので、わざわざつける必要はありません。
戻るボタンは最小限にする
ユーザーが情報を入力するページに戻るボタンは必要ありません。
確認ページについてはユーザーが入力情報を修正したいときに戻るボタンがあるのは有効ですが、
入力ページに戻るボタンをつけると離脱要因につながりますのでつけないようにしましょう。
エントリーフォーム最適化(EFO)ツールのおすすめ
さて、EFOを簡単に行うためのツールとしてEFOツールがあることをご存じでしょうか。
このツールを導入することで、離脱率の計測や自動入力支援などをフォームのプログラムを変更することなく実施することができるため、大変便利です。
ここではおすすめEFOツールを2つご紹介します。
EFO Optimizer
公式サイト:http://efooptimizer.com/
EFO Optimizerは、フォームにタグを入れるだけで、EFO施策が実行できるEFOツールです。
未入力の項目数を表示してくれたり、自動的にフリガナや郵便番号を基に該当住所一覧を表示してくれるなどの入力支援機能、
項目毎の表示回数やエラー回数、離脱回数が分かるレポーティング機能がついており、EFO施策でPDCAを回すための強力なツールとなってくれます。
EFO CUBE
公式サイト:https://www.efo-cube.info/
EFO CUBEもEFOツールですが、その特徴は何といっても多彩な入力補助機能にあります。
ふりがなの自動入力や入力エラー表示などはもちろん、Yahoo!JAPANやFacebookのIDと連携させ氏名や電話番号、E-mailアドレスの入力を省略させたり、メールアドレス入力時にドメイン候補を挙げて選択させるなど、多くの入力補助機能を搭載しユーザー利便性向上に寄与することができます。
まとめ:エントリーフォーム最適化(EFO)対策で離脱を最小限にする
今回はEFO対策でフォームでの離脱を防ぎ、コンバージョン率を高める方法について紹介しました。
EFOツールの導入で、フォームの問題点の把握と改善のPDCAが高速で回せるようになります。
コンバージョンがなかなか思うように取れない場合は、ぜひEFOを試してみましょう。
※「申込フォーム一体型」は特許庁商標登録済み商標です。※登録商標第6041909号