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SNSはD2C(ネット通販)ECサイトの集客方法として効果的?
D2C(ネット通販)のEC事業を展開する場合、集客方法としてはまず「広告」を思い浮かべる方が多いでしょう。
<D2C(ネット通販)における広告の種類>
集客方法の種類 | 具体的な内容 |
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ネット広告 |
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チラシ広告 | 折り込みチラシ、ポスティング、ダイレクトメールなど |
マス広告 | テレビ、ラジオ、新聞、雑誌 |
その他 | イベントプロモーション、サンプリングなど |
ネット広告なら、「運用広告」がメインとなります。他にも、大手サイトにバナー広告などを出稿して、潜在層に幅広くアプローチする「純広告」などがあります。
紙媒体であれば、チラシ広告や、新聞、雑誌などへの広告掲載などが考えられます。ただしこれらの方法は多額の広告費がかかります。
一方、限られた予算でスタートすることができ、集客効果を最大化することもできるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用が注目されています。
【年代別】代表的なSNSの利用率
SNSとは、ネットを介して人間関係を構築できる、会員制のオンラインサービスを指します。
2016年の総務省の調査によると、SNSの中でも特に、LINE、Facebook、Twitter、Instagramの使用率が多いことが分かります。
(引用:総務省「情報通信白書 29年版」http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111130.html)
全体の数字でいうと、LINEの利用率が67.0%、Facebookが32.3%、Twitterが27.5%、Instagramが20.5%となっています。
年代に注目してみると、若い世代(10~20代)は、どのSNSにおいても利用率が高いものの、10代のFacebook利用率は低めです。逆にミドル世代(30~40代)はFacebook利用率が高く、Twitterはあまり活用されていないことが分かります。
各SNSの特徴について
LINE、Facebook、Twitterを集客に活用する方法を説明する前に、各SNSの特徴について、理解しておきましょう。
日本における ユーザー数 |
集客の観点から見たSNSの特徴 | |
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LINE | 7900万人 (2018/12時点) |
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4,500万人 (2017/10時点) |
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2900万人 (2018/11時点) |
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2800万人 (2017/9時点) |
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D2C(ネット通販)ECサイトの集客でSNSを活用する3つのメリット
各SNSのユーザー数や特徴をおさらいしたところで、ここからはD2C(ネット通販)ECサイトのビジネスでこれらのSNSを活用する3つのメリットについて解説します。
それぞれの役割を理解しながら、読み進めてみてください。
メリット①広告費をかけずに商品をアプローチできる
広告出稿には通常それなりの費用がかかるものですが、SNSを使った集客方法ならば無料または少額の予算でもスタートできます。
例えば、Facebook・Twitter・Instagramであれば、企業ページや商品ページを作ったり、新しいアカウントを作ったりする場合、費用は一切かからず無料で始めることができます。
LINEの場合も、フリープランであればLINE公式アカウントの作成は無料です。
集客に欠かせない広告は、誰もが「コストをかけるべき」と考えるものでしたが、近年ではSNSが普及したことにより、コストをかけなくても効率的に商品をアプローチできるようになりました。
メリット②より気軽に商品に興味を持ってもらえる
ユーザーが普段何気なく使っているSNSで集客する方法は、より気軽に商品に興味を持ってもらえる点でとても有効です。特に「興味はあるけどまだ購入意欲がない」という見込客を定期(サブスク)顧客に引き上げる方法として有効です。
メールマガジンなどを使う方法もありますが、メルマガ登録してもらうためには、メールアドレスや名前などを打ち込んだりする手間がかかります。しかしSNSならフォローボタンを押すだけで、商品の情報を知ってもらい、アピールすることが可能です。
投稿やメッセージにネットショップへのリンクを貼れば、より詳細な情報にアクセスしてもらうこともできます。断続的に情報を送ることで、初回購入から定期購入(サブスク)に引き上げたり、リピート率を上げたり、アップセルにつなげることができるでしょう。
メリット③告知情報を迅速に発信することができる
メディアには「ストック型(情報蓄積型)」と「フロー型(リアルタイム型)」の2種類があります。SNSはフロー型メディアで、リアルタイムに情報を伝えやすく拡散されやすいという特徴を持っています。
SNSをうまく運用すれば、商品の告知情報をタイムラグなく迅速にお客様へ届けることができます。例えば期間限定のキャンペーン情報や在庫切れ告知など、今すぐお客様に届けたいコンテンツ内容をスピーディーに発信できます。
【SNS別】D2C(ネット通販)ECサイトの集客効果を高める活用方法
各SNSはそれぞれ異なった特徴を持っているため、SNSごとに最適な方法も異なります。
ここからは具体的に、それぞれのSNSごとに集客効果を高める活用方法や事例を紹介します。
Facebookは、10代の利用率が低く、20代後半~40代に多く使われています。D2C(ネット通販)でこのあたりのターゲット層を狙うならば、Facebook集客を活用しない手はありません。
Facebookで販促を行う場合、まずはFacebookページを作成しましょう。Facebookページは誰でも作成でき、費用はかかりません。
Facebookの活用方法 |
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投稿例 | 美肌になるための秘訣は「保湿するタイミング」だった |
例えば化粧水の販売なら、「保湿するタイミングはいつがいい?」など、ユーザーにとって有益な情報を、キャッチ画像とともに投稿する |
メインターゲットが10~20代の若い世代ならば、Twitterをうまく活用しましょう。280文字の文字数制限の中で、リツイートされやすい役立ち情報や面白い投稿を目指すと良いでしょう。
また、RTとフォローでサンプルプレゼントといった施策も有効です。化粧品や健康食品、ダイエット器具などいかなるジャンルでもできる施策です。
Twitterの活用方法 |
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投稿例 | フォロー&この投稿をRTで応募完了! 抽選で【100名】様に「〇〇」サンプルをプレゼントいたします。 |
Instagramの写真や動画を使った集客方法を採用する企業も増えています。ユーザー数も増加傾向にあるため、若い世代から高年齢層まで幅広いターゲット層にアプローチすることができます。
Instagramの活用方法 |
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投稿例 | 朝一杯の青汁で、健康な生活習慣が作れちゃう♪ #青汁 #ダイエット #健康 #便秘解消 #美肌 |
LINE
LINEは2016年の総務省の調査で、10~50代すべての年代で利用率が半数を超えています。
LINE公式アカウントを作成して友だち申請してもらえれば、ユーザーにメッセージを送ったり、1対1でコミュニケーションを取ることもできます。
LINEの活用方法 |
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メッセージ例 | LINE友だち限定! 簡単なアンケートに答えて、お得なクーポンをゲットしよう! |
SNS集客の成功のカギは「SNSごとにアプローチ方法を変える」こと
D2C(ネット通販)ECサイトの運営において、SNS集客は費用がかからない施策でありながら効果が高い販促方法です。しかし、ただ単純にアカウントを作成して情報を発信するだけでは結果は出ません。
成功のカギは、SNSの特性に合わせてアプローチ方法を変えることです。同じ文面をコピーして各SNSに投稿しても、成果や売上アップにはつながりません。
Facebookならユーザーに価値のある情報を、Twitterなら拡散されやすいキャンペーンや面白い投稿を、Instagramならインスタ映えする写真や動画を、LINEなら密なコミュニケーションのやりとりを心がけると良いでしょう。
無料でスタートできる集客方法であるからこそ、手間を惜しまずに各SNSに合ったアプローチを見つけることが大切です。
まとめ
費用がかからずにスタートできるSNS集客は、今や欠かせないネットマーケティング手法であるとも言えます。その他の広告のように多額のコストが発生しないため、最初は試行錯誤してしまっても損はありません。
SNS集客を行う際は、ユーザーの反応や効果を確かめながら、自社サイトに適した集客方法を確立することがおすすめです。まだSNS集客を実践していないという方は、ここまでの内容を参考に、まずはSNSアカウントを開設してみてはいかがでしょうか。