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D2C(ネット通販)のショッピングカートサービスに必要な機能・サービスとは?

化粧品や健康食品の販売に見られるD2C(ネット通販)は、経営規模が大きくなればなるほど、運営には手間もコストもかかるものです。効果的な広告を打ち出すために、費用対効果もシビアに問われることとなります。
ネットショップ運営を成功させるための要素の1つが、導入するショッピングカートの機能です。今回は、D2C(ネット通販)をスムーズに運営するために必要なショッピングカートの機能と条件を解説します。単品D2C(通販)事業の成功に向けてぜひ参考にしてください。

単品通販のショッピングカートサービスに必要な機能・サービスとは?

目次

D2C(ネット通販)に欠かせない「ショッピングカートサービス」とは

ショッピングカートサービスとは、お客様が商品をオンライン上の買い物カゴに入れ、発送先や決済方法を入力することで、実際に購入手続きを完了させるためのシステムです。レジ機能や在庫管理・入金の確認機能も備わっていることから、利用者の利便性だけでなく、D2C(ネット通販)運営者側にとってネットショップを円滑に運営するために不可欠なサービスとなっています。

主なショッピングカートサービスの形式として、次のようなタイプが一般的です。

  • CMSのプラグイン=無料で利用できるものがある
  • オープンソース=低価格でカスタマイズが可能
  • ASP=インストール作業やサーバーが不要、レンタルのような形式

事業の小さいうちは導入コストが低いもの、導入が簡単なものを中心に選んでも良いでしょう。しかし、規模が大きくなると、既存のアプリケーションの機能では物足りなくなったり、性能不足となることがあります。長期的な視野で導入を検討する場合は、カスタマイズが可能なオープンソースタイプ・上位サービスの導入、自社開発も視野に入れて、機能面の拡張性を確保しましょう。

特に、お客様が面倒に感じられる購入作業に関するシステムには注意が必要です。購入前にお客様がサイトから離脱する、いわゆる「カゴ落ち」の頻度が上がり、利益をみすみす逃してしまうことにつながります。購入率を上げるためにも、必要な機能を押さえたうえで、利用しやすいものを選ぶようにしましょう。

関連記事:カートシステムとは?ポイント抑えたおすすめのECカートの見分け方

D2C(ネット通販)のショッピングカートシステムに必要な機能分析

ショッピングカートシステムに必要とされる基本機能は、大きく9項目に分けられます。お客様側にとって便利なものもあれば、運営者側が円滑なサイト運営を行うためにぜひ活用したい機能を持ったサービスもあります。それぞれの機能の特徴やメリットについて見ていきましょう。

商品管理・出荷機能

商品管理機能とは、在庫の管理や注文個数の制限を指定することができる機能です。在庫に応じて商品ページにメッセージを表示させることもできます。実際の在庫数を合わせておけば、受注管理や売り切れ時の表示をわざわざ手入力する手間を省けます。

一方、出荷機能とは、支払い処理の確認を行い、配送時に採番された伝票番号を出荷情報と紐付ける機能です。出荷時に添付する納品書の作成や、出荷データの出力機能なども含まれます。また、同梱物の指定や、定期購入(サブスク)に関する情報を整理することも可能です。

商品管理機能や出荷管理機能は、本来手作業で行うべき事柄を自動化できるという特徴があります。導入によって手間を省けるとともに、人為的なミスを防止できる点が大きなメリットです。

フォーム一体型ランディングページ

フォーム一体型ランディングページとは、商品の選択から購入の完了にいたるまでの入力をすべて商品ページ(ランディングページ)内で完結させる機能です。発送先情報や支払い方法の入力について、購入フォームとして別ページでの入力がないため、購入者側の手間を軽減することができます。

カゴ落ちの原因のひとつは、購入時の手続きにおける煩雑さにあるといわれています。フォーム一体型ランディングページでスムーズな情報入力を可能にすれば、カゴ落ちのリスクを減らして、売上アップにつなげることが可能です。

アップセル機能

アップセル機能とは、カートに入れた商品に対して、上位互換の商品をお得に購入できるオファーを自動的に提示する機能のことです。商品を買いたい気持ちが高まっているお客様に対し、お得感をダイレクトに演出できるため、さらに購買意欲をあおることができます。リピート購入へとつなげたい場合には、その都度購入の場合との価格差を提示することも有効です。

リピートを最大化できる顧客対応・管理機能

初回購入からリピート購入へつなげたい場合、特化した機能を利用しない手はありません。お客様への対応として、電話対応やコールセンターへの対応を可能とする機能は、受注率に影響します。カートにコールセンター受注機能があれば、運営者側が注文履歴を確認して注文を受けることも可能です。特に、定期購入(サブスク)の場合は受注停止やお届け日の変更についての問い合わせが多く発生します。直接お客様対応ができる機能もしくはお客様自身がネット上で修正できる機能があれば迅速に対応することが可能となり、トラブルの回避やリピート率アップが期待できます。

売上・LTV分析機能

LTVとは、お客様1人がその会社にもたらしてくれる利益の合計を指します。売上やLTVの分析機能が付いたショッピングカートサービスでは、どれだけ商品やサービスを購入してくれるかを分析することができます。LTVがわかるとお客様1人当たりの売上が明確となるため、事業の成否や今後の事業の方向性・戦略を決めるための重要な参考となります。たとえば、広告費用の見直しや効率の良い広告の設定を行うことによって、費用対効果の最大化を図ることが可能です。

レスポンシブ機能

レスポンシブ機能とは、パソコン・タブレット・スマートフォンといった異なるデバイスに対して、表示されるサイトを一元化し見やすくする機能です。従来はデバイスによってサイト表示の構成をそれぞれ検討する必要がありました。しかし、レスポンシブ機能を利用すれば、すべてのデバイスにおいて見やすく・使いやすい同じサイトを表示することができます。

特に、D2C(ネット通販)のスマホ対応は重要です。画面が小さいスマートフォンでも、サイトの全体像を把握できれば、お客様満足度を高めることができます。また、サイトの構成がシンプルになり、運営者側が管理しやすくなるというメリットがあります。結果として、SEO対策をはじめとするコンテンツマーケティングも効率的に実施できるため、より広範囲の潜在顧客や見込み客へアプローチができます。

SNS連携機能

SNS連携機能とは、ネットショップでのログイン時にSNSでの登録情報を結びつけて、ユーザー登録の省力化を行う機能です。新規顧客の場合、ユーザー登録にかかる時間を短縮することもできるため、サイトからの離脱を防止することが期待できます。SNSのIDとパスワードさえあればログインできることから、パスワードを忘れたお客様が離れることを防ぐ効果もあります。

フォローメール機能・メッセージアプリ連携機能

フォローメール機能があれば、購入時のお礼メールや商品発送時のお知らせとともに、商品の感想についての確認・関連サービスのお知らせを送ることができます。メール配信の内容やタイミングをセットしておけば、自動で購入者へ送付することが可能です。商品を使い終える頃にお得情報を送付するなど、活用次第ではリピーターの獲得に大きく貢献してくれるでしょう。

また、LINEなどのメッセージアプリでCRMを行うことができる機能がついていれば、メールよりも身近な雰囲気のもとでお客様とコンタクトを取ることが可能です。

決済機能

決済機能とは、クレジットカードや銀行振り込みなど、購入時における各種決済方法に対応した機能のことです。いくつもの決済方法に対応していれば、多くのお客様を囲い込むことができるでしょう。なお、入金管理を自動処理してくれるため、運営者側にとっては出荷までの確認の手間を省けるというメリットもあります。定期購入(サブスク)の場合、コンビニなどでの後払いを利用したいお客様もいるため、利用可能な決済方法については、できるだけ取りこぼしのないよう導入しましょう。

D2C(ネット通販)のカートサービス選びで確認したいポイント

ショッピングカートサービス選びには、導入したい機能以外にも確認しておきたいポイントがあります。ショッピングカートサービスは数多く提供されているため、自社のD2C(ネット通販)に合ったサービスを選び出さなければなりません。

導入実績・売上上位サイトの売上額

サービスの導入実績を公開しているかどうかは、ぜひ確認しておきたいポイントです。導入実績があればあるほど、多くの導入サイトに信頼されている証であり、システム選択時の指針となります。特に、導入実績のなかでも売上上位サイトの月商や売上額まで公開しているようなサービスが望ましいです。売上上位サイトの状態から、事業の規模が大きくなっても使い続けたいサービス・お客様が購入しやすいサービスであるか否かを判断する材料となります。

サポートシステム(電話・メール対応やセミナー開催など)

利用しているサービスに予期せぬトラブルが発生した場合、すぐに復旧できなければ利益獲得の機会を逃すこととなります。したがって、迅速なサポート対応があるかどうかについても十分に確認しておく必要があります。電話案内やメールサポートといった手段の他に、受付時間についても留意しておきましょう。また、システムの利用に関するセミナーなどを開いているサービスなら、使い方のレクチャーを受けることができるうえ、サービス担当者の雰囲気や対応からいざという時の対応も予想できます。

料金システム

料金システムはシンプルに月額費用が固定のタイプや、サービスの利用量に応じて課金される従量制の料金プランもあります。料金の比較時には運営サイトの利用状況も考慮するようにしましょう。基本料金の確認はもちろんのこと、利用したい機能がオプションの場合もあるため、基本サービスとオプションサービス両方の料金を見ておかなくてはなりません。複数のサービスで見積もりを出し、必要なサービスと将来的に使用するであろうサービスの両方から金額を比較しましょう。

管理画面のユーザビリティ

管理画面のユーザビリティは、システムのデザインはもちろんのこと、どれだけ管理しやすいかという利便性に直結します。しかし、使いやすさに満足できるかどうかは、実際にサービスを導入してみなければわからない場合もあります。いくつかのショッピングカートサービスでは初期費用が無料のプランや機能制限があるトライアル版が提供されているため、まずは操作環境の確認を兼ねて積極的に導入しても良いでしょう。

まとめ

お客様にとって利便性の高いショッピングカートサービスを活用すれば、直接的に利益を伸ばすことが期待できます。一方、運営における労力や時間を削減するためには、管理機能が充実した、使いやすいサービスを導入しなければなりません。また、より実践的な経営を目指して、LTV分析などの経営判断の材料集めに使える機能についても注目しておきたいものです。いずれの機能も重要な役割を担っているため、将来的にはすべての機能を反映することを視野に入れてみてください。