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初心者でも安心!個人運営のD2C(ネット通販)の通販サイト(ECサイト)の作り方2選
個人でD2C(ネット通販)の通販サイトを作るとなると「難しい」「手間がかかる」というイメージがありますが、実際は初心者でも簡単に実践できる通販サイトの作り方があります。
無料ASPなら簡単にD2C(ネット通販)の通販サイトを作れる
ASP(Application Service Provider)とは、ネット上でアプリを利用するサービスや、それを提供する業者のことです。
アプリを実行するためのプログラムデータはネット上のクラウドに設置されており、お客様はネットを通じてデータにアクセスするだけでプログラムを利用することができます。
無料で利用できるASPもあり、通常のソフトウェアに比べてコストを削減できるところが特徴です。
また、あらかじめプログラムが組まれているので通販サイトの作り方もとても簡単。
基本的にはメールアドレスなどを使って無料ASPに登録し、商品やサービスをインプットした後、通販サイトのデザインを決めて公開するだけです。
既存のプログラムを利用するのでやや個性には欠けますが、簡単&ローコストで通販サイトを開設できるので、サイト作り初心者におすすめです。
技術力があるならオープンソースにチャレンジ
オープンソースとは、無償で公開されたソフトウェアのソースコードのことです。
公開されたソースコードは誰でも自由に改良することが可能となっており、ASPよりも、よりオリジナリティの高い通販サイトを作ることができます。
具体的な通販サイトの作り方の手順は以下のようになります。
- 1.オープンソースをダウンロード
- 2.レンタルしたサーバーにインストール
- 3.管理画面にて、ショップ名やアドレスを登録
- 4.データベースを設定
- 5.商品登録
- 6.デザインの作成
改良やカスタマイズは自分で行う必要があるので、サイト作成の経験がある方や、ある程度知識を持っている方向けの方法です。
カスタマイズと言っても最初から完璧に仕上げる必要はなく、事業を進めていく上で少しずつ改良を加えていけば、最終的に理想に近い形に仕上げることができるでしょう。
事業規模や予算によって選べる!企業運営のD2C(ネット通販)の通販サイト(ECサイト)の作り方4選
個人より規模が大きく、ある程度の予算を組める企業の場合、通販サイトの作り方の選択肢も大幅に増えます。
それぞれに特徴があるので、ひとつずつチェックしてみましょう。
多機能で便利な有料ASP
月額料金が発生する有料ASPはコストがかかるぶん、無料ASPよりも多くの機能を活用できます。
具体的な機能はASPによって異なりますが、サイトのデザイン性が向上したり、会員登録やメルマガ、ポイントシステムなどの機能が付帯していたり、さらにはSNSや大手ECサイトとの連携機能などがついている場合もあります。
カスタマイズ自由なオープンソース
社内に技術力のある部門・社員がいるのなら、ライセンス費用のかからないオープンソースで通販サイトを作る方法もあります。
カスタマイズ性が高いため、ASPよりも自社ブランドやコンセプトを反映した通販サイトを立ち上げることができます。
年商1億円以上の企業向けのパッケージ方式
パッケージ方式とは、ECベンダー業者が基本的なサイト運用のフレームワークを組み立てた状態で提供しているパッケージを、サーバーにインストールする方法のことです。
ASPやオープンソースよりもさらに複雑なカスタマイズが可能となっているほか、アフターサポートも受けられるため、トラブル時にも安心できるのが魅力です。
ただ、導入にあたって数十万円~数千万円単位の初期費用がかかるほか、月額費用として数万円~数百万円のランニングコストがかかるため、年商が1億円以上あるかどうかが導入の目安となるでしょう。
自動アップデート機能を持つクラウドサービス
クラウドサービスとは、ネット上にあるクラウド環境で通販サイトを作成・管理できる手段のことです。
ASPとパッケージ型の中間に位置するサービスですが、ASPよりカスタマイズ性に長けているうえ、サービス元が提供する安定したインフラ環境下で運営できるため、大規模アクセスにも対応できるところが魅力です。
また、自動アップデートにも対応しており、常に最新のプラットフォーム上でカスタマイズすることが可能となっています。
ただ、コストはパッケージ型同様、決して安くないので注意が必要です。
ゼロからD2C(ネット通販)のサイト構築できるフルスクラッチ
企業がゼロからD2C(ネット通販)の通販サイトを構築するという昔ながらの作り方です。
企業ブランドやコンセプトに合わせてサイトを作れるので、世界にひとつだけのオリジナルサイトが公開できます。
ただ、デザインからシステム連携まですべて自社で作成するのは並大抵のことではなく、莫大なコストがかかるうえ、年を経るごとにシステムが古くなるという欠点があります。
低コストで個性を出せる!自社のD2C(ネット通販)の通販サイト(ECサイト)を作るメリット
ショッピングモールに出店する方法に比べ、自社のD2C(ネット通販)の通販サイト(ECサイト)を作るのは手間がかかりますが、そのぶんD2C(ネット通販)の自社サイトならではのメリットもたくさんあります。
自社独自のコンセプトを打ち出せる
一方、自社で作ったD2C(ネット通販)のサイトならオリジナリティを出しやすいため、独自のコンセプトを強くアピールできます。
アクセス数などサイトの情報を細かく分析できる
ショッピングモール型の通販サイトではそれほど細かくサイトの情報を分析できませんが、D2C(ネット通販)の自社サイトならいつ、誰がサイトにアクセスし、何を購入したかをデータとして管理できます。
これらのデータを細かく分析すれば、アクセスの多い時間帯や購買層となるターゲットの把握につながり、より良い販売戦略を見いだせます。
比較的コストをかけずに作れる
ショッピングモール型の場合、運営している間は決済料やシステム利用料などのコストが継続的に発生するため、長い目で見るとランニングコストがかさんでしまいます。
一方、D2C(ネット通販)の自社サイトなら一度立ち上げればさほど費用をかけずに運営していくことができるため、長期運用にも適しています。
目的の確認やセキュリティ対策は必須!D2C(ネット通販)の通販サイト(ECサイト)を作る時の注意点
D2C(ネット通販)の自社の通販サイトを作る時に注意したいポイントは主に3つあります。
自社の目的や規模に合わせた方法を選ぶ
D2C(ネット通販)の通販サイトの作り方は種類ごとに特徴があるため、一概にどれがいいとは言えません。
たとえば個人なら無料ASPから手軽に始めた方がリスクを抑えられますし、自社に技術を持つ人がいない場合はアフターサポートのあるパッケージ型やクラウドサービスを選んだ方が安心です。
まずは自社の目的や規模を明確化し、どの方法が最も運用に適しているのか見極めることが大切です。
アクセス数を増やす工夫を取り入れる
大手のネットショッピングモールは知名度が高いので黙っていても集客が見込めますが、自社サイトを新しく立ち上げる場合は一から顧客をつかまなければなりません。
そのため、まずは自社サイトのアクセス数を増やせるよう、SNSを有効活用するなど積極的に集客の工夫を採り入れていきましょう。
通販サイトにセキュリティ対策は必須
通販サイトは便利な反面、常にハッキングなどによる個人情報の流出やカードの不正利用といったリスクにさらされています。
一度問題を起こしてしまうとせっかくの固定客が離れてしまうおそれがありますので、セキュリティ対策を万全に整えるのはもちろんのこと、定期的に脆弱性の診断を行うなどトラブルを未然に防ぐ手段を取り入れることが必要不可欠です。
まとめ
さらなるEC市場の拡大が見込める現代において、魅力的なD2C(ネット通販)の通販サイトを自作することは販売戦略の大きな要となります。
知識がないと難しそうに思えますが、未経験でも簡単にD2C(ネット通販)のサイトを立ち上げられる方法がありますので、まずは自社に合ったD2C(ネット通販)の通販サイトの作り方を吟味するところから始めてみると良いでしょう。