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D2C(ネット通販)のネットショップの配送方法別におすすめの3社「ヤマト運輸」「日本郵便」「佐川急便」を紹介

これからネットショップを開業しようと考えているなら、
「ヤマト運輸」、「日本郵便」、「佐川急便」
のなかから契約する配送業者を選ぶのがおすすめです。
ネットショップでは、配送料の有無や金額、荷物が届くまでの日数で売上が左右されることが多いです。
配送料や配送サービスはネットショップによって違うので、各社の違いを知ったうえで、ネットショップに合った配送会社を選べるようになることをおすすめします。
今回は、数多くのネットショップオーナーが実際に利用している大手配送会社3社の比較と、配送会社の選び方について解説していきます。

ネットショップの配送方法別におすすめの3社「ヤマト運輸」「日本郵便」「佐川急便」を紹介

目次

D2C(ネット通販)のネットショップの配送方法は早さ・安さ・その他サービスの充実度で選ぼう

まずは、

  • 配達の早さ
  • 送料の安さ
  • サービス

を重視して配送業者を選ぶ場合のメリットを見ていきましょう。

配達の早さで選ぶとお客様からの信頼を確保できる

配達の早さは、お客様からの信頼感に直結します。

D2C(ネット通販)のネットショップを利用する理由は人によってさまざまですが、基本的に「商品が届くのが遅いとうれしい」と感じる人は存在しません。

到着の遅れは配送業者ではなく、D2C(ネット通販)のネットショップへの悪印象につながるのです。

実際にネットショップを利用する必須条件として、「届くまでの時間(早く届くことを重視)」が挙げられており、重要視する人が多いのがわかります。

しかし、商品を早く配達できれば、ネットショップの高評価につながります。

配達の早さは、とくにリピーターを確保するために必要な要素のひとつです。

送料の安さで選ぶと売上を拡大しやすい

D2C(ネット通販)のネットショップの配送業者を選ぶときは、できるだけ送料の安い業者と契約しましょう。

D2C(ネット通販)のネットショップを選ぶ際、一番重要視されているのは「送料が安いこと(無料であること)」なのはご存知でしたか?

野村総合研究所の調査(*)によると、実に7割以上の利用者がネットショップを選ぶ際の必須条件として、「送料の安さ(送料無料)」を挙げているのです。

つまりD2C(ネット通販)のネットショップで送料無料あるいは送料を安く抑えることができれば、その分お客様を獲得できる可能性が高まるのです。

D2C(ネット通販)のネットショップ利用者の多くは、別のショップより安く購入できるネットショップを選びます。
たとえ数百円の送料でも、商品代金と送料を合わせて総額を計算する手間がかかると、他ショップとの比較が面倒になり、購入意欲が低下してしまう問題もあります。

D2C(ネット通販)のネットショップの配送では、基本プランの安い業者、小物を通常の配送料より安く届けられる配送業者を選ぶのがおすすめです。

(*)野村総合研究所|ネットショッピングの定着と消費者向けビジネスの構造変化

サービスの充実度で選ぶと独自性や安心感を演出できる

ネットショップ次第では、クール便やメール便、荷物の追跡サービスなど、配送業者によって配送方法を選択できるようにするという考え方もあります。たとえば、温度変化によって劣化する可能性のあるワインや日本酒を販売する場合、「夏場にクール便を利用できる」のは非常に大きなメリットです。

小さなものでもすぐ必要になるものや、高額なものであれば、配送中の破損等に対する補償や追跡サービスのついた配送方法を選べたほうが便利でしょう。

通常、送料がかかるとD2C(ネット通販)のネットショップの売上は下がりやすくなります。しかし、お客様のこだわりを満たしたり、不安を解消したりできるような理由があれば、オプションをつけても問題はありません。

D2C(ネット通販)のネットショップの2種類の配送方法

D2C(ネット通販)のネットショップでは、主にメール便と宅急便の2種類の配送方法があります。

メール便 宅急便
対象商品 軽量で小さい 重くて大きい
配送方法 ポスト投函 原則対面による手渡し
料金 全国一律・料金安め 配送地域やサイズ・重さによる
配送日数 2〜3日 翌日〜3日後
時間指定 不可
追跡 できないものもある

上記のようにメール便は軽量で小さめの商品の配送に向いています。

宅急便は重くて大きい商品や、すぐに商品を届けたい場合や時間指定を行いたい場合に便利な配送方法だといえます。

【メール便】「ヤマト」「日本郵便」「佐川」を徹底比較

メール便は軽くて小さめの商品を送るのにおすすめできる配送方法です。

ここからは、

  • ヤマト運輸
  • 日本郵便
  • 佐川急便

がそれぞれ提供している、「メール便」の違いを押さえていきましょう。

メール便のメリットは価格の安さ・デメリットは補償のなさ

メール便のメリットは、

  • 通常の配送方法より配送料が安い
  • 送料が全国一律なので沖縄・北海道・離島住まいの利用者から喜ばれる
  • ポスト投函できるため荷物の受取も楽
  • サイズが小さいため一度に大量の注文があってもまとめて発送できる

点です。一方のデメリットは、

  • 通常の配送方法より届くまで時間がかかる
  • 郵便事故が起きた場合の補償がないためクレームが起きやすい
  • 大きな荷物を発送できない
  • 荷物の追跡もできない場合が多い

ことです。

【メール便】ヤマト・日本郵便・佐川の配送条件

ヤマト運輸のメール便サービスは、

  • 縦31.2cm、横22.8cm、厚さ2.5cmまで
  • 重さ1kgまで

の荷物を発送できる「ネコポス」です。サービスの強みは、通常の宅配便と同じ日数で届けられること。日時指定は不可ですが、掛け売り契約も可能なので、配送料の支払いをまとめることもできます。

日本郵便のメール便サービスは、

  • ゆうメール
  • ゆうパケット
  • クリックポスト
  • レターパック
  • スマートレター

の計5種類。

それぞれ対応している発送サイズや追跡サービスの有無が違うため、サービスの充実度を重視する場合は日本郵便を選ぶとよいでしょう。

そして、佐川急便のメール便サービスは、

  • 飛脚メール便
  • 飛脚ゆうメール便

の2種類。飛脚ゆうメール便は、佐川経由で日本郵便に荷物の配送をお願いする配送方法です。

飛脚ゆうメール便に関しては、最大3kgまでの荷物を発送できます。ある程度重い商品を販売する場合は、佐川急便のメール便を検討しましょう。

【宅配便】「ヤマト」「日本郵便」「佐川」を徹底比較

宅配便は重くて大きめの商品を送る際におすすめです。

また時間指定や確実に追跡を行いたい場合は、たとえ軽量で小さめの商品であっても宅急便を利用しましょう。

ここからは、

  • ヤマト運輸
  • 日本郵便
  • 佐川急便

がそれぞれ提供している、「メール便」の違いを押さえていきましょう。

宅配便のメリットは配達の早さと正確さ・デメリットは配送料の高さ

宅配便のメリットは、

  • メール便等に比べると短時間で届く
  • クール便等のオプションも充実
  • 大きな荷物も配送可能
  • 時間・日付指定での発送や荷物の追跡機能も完備
  • 配送事故を起こした場合配送会社に補償してもらえる
  • 集荷を頼めば配送作業を効率化できる

ことです。一方、

  • 送料が高い
  • オプションをつけるとさらに金額が高くなる
  • 受取時にサインが必要なので単身者を狙った小さな荷物の配送には不向き

というデメリットも持っています。メリット・デメリットを見比べて、よりお客様にとって利益の大きい配送方法を選びましょう。

【宅配便】ヤマト・日本郵便・佐川の配送条件

各配送業者の配送料金は、発地東京・着地東京の場合で

ヤマト運輸の「宅急便」 907円~2,030円(60〜160サイズ)
日本郵便の「ゆうパック」 800円~2,300円(60〜170サイズ)
佐川急便の「飛脚宅配便」 756円~5,886円(60〜260サイズ)

となっています。

ヤマト運輸の特徴は、パソコンや家具、美術品、車や楽器といった特殊な荷物も別途配送を依頼できることです。

日本郵便では、郵便局の窓口まで荷物を持ち込むことで配送料を割引してもらえます。

佐川急便の場合、長尺の荷物にも対応しており、お金を払うことで配送保険への加入が可能です。

【おすすめは無料】D2C(ネット通販)のネットショップにおける送料の設定方法

D2C(ネット通販)のネットショップでは、送料の設定次第で売上が変わります。

ただ、すべての商品を送料無料にするのは困難です。そこで、無理なく送料を負担してもらえる送料の設定方法をご紹介します。

購入金額が一定額以上の場合のみ送料無料にする

  • 送料無料にするのは厳しい
  • しかし売上は伸ばしたい

場合は、「一定額以上商品を購入した人のみ送料無料」にしましょう。送料がかかると「損をする」という意識が働くため、送料無料のラインを越えるまで商品を購入してくれる可能性が高くなります

発送先の地域に合わせて個別に送料を設定する

同じ配送会社を利用していても、発送元と配送先の距離が離れていると料金が高くなるので、地域別に送料を設定するのもおすすめです。できれば、ネットショップの説明ページや商品説明画面に送料を明示しておきましょう。

D2C(ネット通販)のネットショップによっては、決済画面まで進んではじめて送料がわかるものもありますが、送料があとからわかる方式だと、「送料が思ったより高いから購入するのをやめる」というお客様が出てきてしまいます。

全国一律で設定する

  • 地域によって送料が違う
  • 商品によって送料が異なる

のは、お客様にとって商品の購入をためらわせる大きな要因です。こうしたストレスを解消するためにおすすめなのが、送料を全国一律にすること。ただし、遠方のお客様が商品を購入した場合、差額をネットショップ側で負担することになるので注意が必要です。

配送会社と契約を結んで配送料の値引きをしてもらう、配送料を含めた販売価格設定にしておくなど、赤字にならないように対処しましょう。

送料を安くするためのポイントは値引き交渉と相見積もり

配送会社との契約次第で、配送料を安くすることができます。

配送業者に値引き交渉を持ちかけよう

定期的に配送を依頼する、大口の配送を依頼するなど、配送業者と交渉して法人契約を結べば、通常よりお得な料金で荷物を発送することが可能です。

ただし、条件は配送業者によって違うので、事前に相談して条件を聞いておきましょう。

複数業者で見積もりを比較する

配送のプランは複雑です。複数の業者へ見積もりをお願いすることで、より安いプランを発見できることも少なくありません。

また、「特定の配送業者を使うくらいなら購入しない」というお客様もいるので、複数の配送業者と契約をしておきましょう。

その他にD2C(ネット通販)のネットショップにおすすめの配送方法

これまでD2C(ネット通販)のネットショップでおすすめできる配送業者を紹介してきました。

しかし特定の商品や地域に発送する場合、分野に特化した配送業者を利用することをおすすめします。

精密機械(パソコンなど)

パソコンなどの精密機械を配送する場合、通常とは異なる梱包資材を使用し、輸送時の安全性と機密性を守る必要があります。

そんな精密機械を配送する際は、精密機器専用の配送サービスを活用しましょう。佐川急便や日本通運、ヤマト運輸では、精密機械専用の配送サービスが充実しています。

携帯電話、デジタルカメラや大型モニターまで、さまざまな製品の配送が可能です。それぞれの製品に合わせ、特殊な梱包資材で配送する場合が多く、利用する場合は近くの営業所に問い合わせてみてください。

配送料は製品のサイズや地域によって異なりますが、目安としてヤマト運輸の「パソコン宅急便」では以下のような料金になっています。

100サイズ  1,500円 +専用BOX(670円)
140サイズ  1,960円 +専用BOX(1,360円)
160サイズ  2,180円+専用BOX(1,520円~)

※関東から関西へ配送した場合

大型商品

家電(冷蔵庫や洗濯機など)や、家具(ソファーやベッドなど)といった大型商品では、配送だけでなく搬入作業も必要なため、特殊な配送方法を利用しましょう。

大型商品の配送は、佐川急便やヤマト運輸、エスライングループなどが有名です。重量や取り扱い基準が各社異なるため、詳しい内容はお問い合わせください。

海外発送

海外へ商品を発送したい場合は、各社が展開するサービスを活用しましょう。ただし海外に商品を送る際は、その商品が国際輸送できるものなのか、事前に確認が必要です。

国際郵便では航空危険物を送ることができないため、以下のような商品がそもそも発送できません。

スプレー缶、香水、花火・クラッカー、日焼け止め、アルコール飲料、モバイルバッテリー、電子タバコ、マニキュア、ヘアトニックなど

また送付先の国によっては、上記以外の商品の輸入が禁止されている場合もあので注意が必要です。

海外発送サービスを行う会社は、以下のようなサービスを展開しています。

日本郵便
  • EMS
  • UGX
  • クールEMS
  • 国際eパケット
  • 国際eパケットライト
ヤマト運輸
  • 国際宅急便
  • 国際クール宅急便
FedEx
  • 国際宅急便

保管・梱包・配送を頼める倉庫サービスも

D2C(ネット通販)のネットショップを運営するにあたり、必ず必要となるのが商品の保管と梱包、配送作業です。

しかしこれらの作業は物理的なスペースや、時間を割く必要があることから「できるだけ簡略化させたい」と思う事業者も多いことと思います。

そこでおすすめなのが、配送だけでなく、商品の保管や梱包も合わせて頼める倉庫サービスの活用です。

倉庫に商品を送るだけで、保管・梱包・発送の全てを代行してもらうサービスです。

D2C(ネット通販)のネットショップ事業者は、商品が売れた際に出庫依頼ボタンを押すだけで、それ以外の作業を全て任せられ、販売に集中できるメリットがあります。

こうした倉庫サービスはNEPやSTORES、国立倉庫が有名です。たとえばNEPでは、最低730円で配送料から人件費、物流管理費、諸経費をまかなえられます。

一般的に倉庫サービスは配送料以外に、入庫料や保管料が発生します。取り扱い基準は各社異なるため、詳しい内容はお問い合わせください。

D2C(ネット通販)のネットショップで配送する上での注意点

D2C(ネット通販)のネットショップで商品を配送する上で、店舗側が注意すべきポイントを2点紹介します。

梱包はしっかりと行う

1つ目のポイントは、梱包をしっかりと行うことです。その際、できるだけ商品が箱や袋の中で動かないよう、商品を固定させるようにしましょう。

配送時の衝撃を緩和させるために、梱包材を入れるのも大切なポイントです。

D2C(ネット通販)のネットショップで購入した顧客は、商品が手元に届いた段階で初めて商品を目にするため、最初の印象が非常に重要です。

もし梱包がしっかりと行われていないと、配送業者でなくD2C(ネット通販)のネットショップが悪いイメージを持たれてしまいます。

せっかく商品が良くても、梱包が不十分なばかりに悪い口コミが流れたらもったいないですよね。

顧客の満足度を高めるためにも、梱包はしっかりと行いましょう。

商品だけではなく同梱物も入れる

2つ目のポイントは、梱包の際に商品だけでなく同梱物も入れることです。

例えばモニターの化粧品など、商品に関連する同梱物を入れるようにしましょう。

他にもカタログや、商品情報が記載されたチラシなども入れるのも効果的です。

商品と納品書だけ入れられた箱や袋よりも、同梱物が入っていた方がお得感があり、顧客受けもしやすいといえるでしょう。

また同梱物を入れることで他の商品の訴求にも繋がりやすく、リピーターになる顧客を増やせるメリットもあります。

関連記事:同梱物とは?D2C(ネット通販)に必須のツールを入れてLTVを引上げる

まとめ:D2C(ネット通販)のネットショップは適切な配送会社を選ぼう

D2C(ネット通販)のネットショップのおすすめ配送会社は、

  • ヤマト運輸
  • 日本郵便
  • 佐川急便

の3社です。ただし、商品やお客様の属性、発送する荷物の量などによって、一番お得な配送業者は変わってきます。D2C(ネット通販)のネットショップでは送料の有無や金額、配送方法によって売上に違いが出るので、交渉や見積もりを駆使して自身のD2C(ネット通販)のネットショップに合った配送会社と契約しましょう。

関連記事:後払い(コンビニ決済)サービスのおすすめを比較【購入ハードルを下げる】