目次
カートシステムとは
カートシステムとはオンライン上で商品を販売するための仕組みです。
具体的な機能として、「選んだ商品を入れておく」「カートに入れた商品を購入する」という2つがあります。
これは、実店舗で買い物する時と同じですね。
最近はカートシステムも多機能化しており、ポイント管理や顧客管理などの機能を備えたものも誕生しています。
楽天市場やAmazonなどのEC(D2C)サイトに登録する場合は、自社でカートシステムを用意する必要はありません。
しかし、独自のEC(D2C)サイトを立ち上げる場合には、最低限の機能を有したカートシステムを導入する必要があります。
カートシステムの種類
カートシステムと一口に言っても、その特徴により以下の4つの種類に分けられます。
①ASP型
②オープンソース型
③パッケージクラウド型
④スクラッチ型
それぞれの特徴やメリットとデメリットについて、解説します。
ASP型
ASP型は、クラウド型とも呼ばれ、サーバーやアプリケーションをレンタルして利用するというタイプです。
安い料金での導入が可能、さらに導入後もメンテナンス費用を抑えられるという手軽さが大きなメリットです。
一方で、提供された機能をそのまま使うという形式なので、カスタマイズの自由度が低いというデメリットがあります。
ただ、最近はASP型でありながら、比較的自由にカスタマイズが可能なカートシステムも誕生しています。
オープンソース型
オープンソース型は、オンラインで公開されている無料のソフトウェアをサーバーに組み入れて利用するというタイプです。
無料で導入できるとあって、開発コストを抑えることが可能、さらに自由にコーディングして自由にカスタマイズができるという点も大きなメリットです。
一方で、自由にカスタマイズできるからこそ、バグなどが発生した場合には、事業者側が責任をもって対処しなければならないというデメリットがあります。
パッケージクラウド型
パッケージクラウド型は、最低限の機能があるパッケージソフトを購入し、それを自社でカスタマイズした上でカートシステムを構築するというタイプです。
デザインや機能など、希望するように自由にカスタマイズできるのが大きなメリットです。
一方で、システムの完成までにかなり時間や労力がかかるという点がデメリットです。
スクラッチ型
スクラッチ型は、カートシステムも含めてWebページの構成やバックヤードの商品登録なども、すべて完全オリジナルで開発するタイプを指します。
無限大の自由度を誇っており、他社と類似しない独自性のあるEC(D2C)サイトを構築できるのが大きなメリットです。
反面、要件定義やシステム開発、テスト、運用保守、改善まですべてを自社で行う必要があり、かなり大きなコストを必要とするというデメリットもあります。
一般的には資金力の強い大手企業にしか採用できない方法です。
カートシステムを選ぶポイント
一律にどのタイプのカートシステムがふさわしいとは言えません。
「自社は何を目標にしているのか」「お客様に何を届けたいのか」という各事業者の思い、
そしてサイトオープンまでの時間的余裕、事業者の資金力など様々な条件によっても異なります。
ではカートシステムを選ぶ際にどんなポイントを重視すればいいのか、詳しく解説します。
社内リソースのノウハウレベル
社内でカートシステムを管理・運営する担当者のノウハウレベルによって、選ぶカートシステムは変わってきます。
カートシステムの管理・運営経験があり、ある程度自走できる担当者であれば、最低限の装備が整ったカートシステムで十分でしょう。
一方初めてカートシステムを導入する場合は、多少費用が高くついたとしても、サポートが充実してるシステムの導入をおすすめします。
他の業務と兼任しており、そこまでリソースに余裕がない場合は、カートシステムの管理・運営に手間がかからないシステムの導入を検討するべきでしょう。
自社の業態
BtoBなのかBtoCなのか、つまり企業向けのビジネスなのか個人消費者向けのビジネスなのか、
ということによって、カートシステムに求める機能は変わってきます。
基本的に現行のEC(D2C)サイトで多く利用されているのは、BtoCの業態を前提として作られたシステムです。
そのため、BtoB業態の記号がコストを抑えたいからといったような理由でASP型を選ぶと、必要な機能を有しておらず、
・非効率な運用になったり
・運用開始後にシステム改修をしなければならなかったり
と、無駄が発生する可能性があります。
特にBtoBのEC(D2C)サイト運用においては、掛け売りやボリュームディスカウントなど、対個人商売では求められないBtoBならではの機能が必要になることも多いのが特徴です。
業態に最適化していないシステムを選ぶことは、目的地とは異なる方向に歩き出すようなもので、その後のリカバリーという無駄なコストが発生することになります。
加えて自社の規模によっても選ぶカートシステムは異なってきます。極端な話ですが、規模の大きい会社が個人事業主向けのカートシステムを用いるのは、さまざまな点から不都合が生じやすいのが容易に想像できます。
自社の規模に合ったカートシステムが分からない場合は、カートシステムの担当者に導入している会社の規模感を聞いてみるのも良いでしょう。
決済方法
近年は様々な決済方法が誕生しています。
EC(D2C)サイトにおいても、銀行振込や代金引換はもちろん、クレジットカード、ペイパル、
各種ペイ(Amazonペイ、メルペイ、楽天ペイ、PayPayなど)様々な方法での決済が可能です。
しかし、カートシステムが古い場合、最新の決済方法には対応していないという可能性があります。
クレジットカードも、ブランドによって利用の可否が異なるでしょう。
そのため、自社の採用したい決済方法が利用可能か否かも、しっかりと確認する必要があります。
注文する際のオプション機能
テレビのように同じ商品でも、インチ数が違う場合は別の商品としてラインナップするのは自然です。
しかし、靴や服など、サイズや色が違うだけで別の商品としてそれぞれラインナップするのは非現実的です。
消費者としては、購入したいアイテムを選定した上で、サイズや色などの詳細なオプションを指定するという形の方が便利なのは間違いありません。
上記のように、自社の販売したい商品の属性によって、オプション指定の必要性などは大きく異なります。
その他にも、従来のシステムにはない、自社独自のシステムを開発したい場合などは、
パッケージクラウド型など自由にカスタマイズできるタイプを選択する必要があります。
関連記事:D2C(ネット通販)のショッピングカートサービスに必要な機能・サービスとは?
カートシステムで人気のおすすめを紹介
最後にいくつかおすすめのカートシステムをタイプ別に紹介します。
ASP型
ASP型のカートシステムとして紹介するのは、
①Makeshop(メイクショップ)
②カラーミーショップ
③BASE
の3つです。
MakeShop(メイクショップ)
公式サイト:https://www.makeshop.jp/
Makeshopはすべてで651もの機能を有しており、業界でもナンバーワン人気を誇るカートシステムです。
必要な料金は初期導入費用と月額費用のみ。
サイトから発生した売上からマージンを支払う必要はありません。
カラーミーショップ
公式サイト:https://shop-pro.jp/
カラーミーショップは、初めてEC(D2C)サイトを運用するような方に最適なカートシステムとして知られています。
導入費用そして月額料金も比較的安いながら、最低限の機能が揃っており、低リスクでの運用が可能です。
実際に、まずはカラーミーショップを利用した上で、その後自在にカスタマイズできる他のカートシステムに移行していくという事例も多くあります。
BASE
公式サイト:https://thebase.in/
BASEもカラーミーショップと同様に、特に初心者におすすめのカートシステムです。
最大の魅力は、無料でEC(D2C)サイトを開設できること。
売上が発生した際には一部マージンを支払う必要がありますが、売上が発生するまでは一切費用がかかりません。また「BASEかんたん決済」で便利な決済方法はすべて網羅しています。
そのため、自分でわざわざクレジットカード会社と契約するというような手間も省くことができます。
オープンソース型
オープンソース型のカートシステムとして紹介するのは、
①EC-CUBE
②Live Commerce
の2社です。
EC-CUBE
公式サイト:https://www.ec-cube.net/
EC-CUBEならば、ASP型カートシステムではできない独自性のあるEC(D2C)サイト構築を行うことができます。
自社でのカスタマイズはもちろんのこと、EC-CUBEの公式サイトからデザイン会社を探して依頼することも可能。
Webデザインなどに知見があり、画一的ではなく独自性のあるサイトを構築したいという方にはおすすめです。
Live Commerce
公式サイト:https://www.live-commerce.com/
Live Commerceは海外向けのEC(D2C)サイトを手軽に作れるサービスです。
多言語化、ペイパル決済など、必要な機能は既に備わっています。
一般的に海外向けのEC(D2C)サイト構築には数十万円から数百万円規模のコストが必要と言われていますが、Live Commerceならば高くても20万円程度の初期費用があればOKです。
そのため比較的低コストでのサイト構築が可能となります。
パッケージクラウド型
パッケージクラウド型のカートシステムとして紹介するのは、
①Shopify
②Ecbeing
の2つです。
Shopify
公式サイト:https://www.shopify.jp/
Shopifyは世界で最も利用されているEC(D2C)プラットフォームです。
全世界175か国に展開、100万を超えるストアで利用されており、流通総額は10兆円をも超えています。
Shopifyには3000以上もの専用アプリがあり、それらを組み合わせることで、好みのサイトを自由に構築することが可能。
また、初期費用無しのサブスクリプション制を採用しているため、比較的低リスクでEC(D2C)サイトを開設できるのも大きな特徴です。
ecbeing
公式サイト:https://www.ecbeing.net/
Ecbeingはパッケージ型では業界最大手と言われています。
初期費用は500万円から数千万円程度ということで、初心者にはなかなか手が出せるものではありません。
一般的には資金力がある大手企業向けと言えるでしょう。
それだけの高いコストがかかる分、高い安心感が保障されているのはecbeingの大きなメリット。
社内にはハイレベルな技術者を多数そろえており、バグが出ないよう厳重なテストが行われているようです。
D2C(ネット通販)運営にはカートシステムはいらない
多くのD2C(ネット通販)会社が陥る誤りとして、カートシステムをすぐに導入することが挙げられます。
しかし実は、ランディングページとカートシステムの相性は悪く、D2C(ネット通販)ではカートシステムを導入する必要はありません。
D2C(ネット通販)会社におすすめするのは、「申込フォーム一体型ランディングページ®」です。
関連記事:D2C(ネット通販)のランディングページでコンバージョン率を上げる10個のノウハウ
申込フォーム一体型ランディングページ®がD2C(ネット通販)と相性が良い理由
申込フォーム一体型ランディングページ®とは、申込フォームが一体となったランディングページのことを指します。
通常のランディングページだと、商品の詳細情報へのリンクにつながっていることがほとんどです。申込を完了させるまで8ページも遷移しないといけないランディングページも中にはあります。
しかし申込までページをたくさん移動させるほど、離脱する顧客も増えていくため、コンバージョン率は低くなりやすい傾向にあります。
その点、申込フォーム一体型ランディングページ®では、消費者がページを移動することなく一つのページで申込が完了できるため、離脱されにくいメリットがあります。
D2C(ネット通販)会社にカートシステムがいらない理由
スタートアップのD2C(ネット通販)会社であれば、初期の段階は商品が1〜2種類であることがほとんどです。
このように商品のバリエーションが少ない状態では、カートシステムはおろか、本サイトも必要ありません。
また軌道に乗り商品数が増えて本サイトを立ち上げたとしても、カートシステムの導入は不要です。
上記で説明したようにカートシステムでなく、申込フォーム一体型ランディングページ®を導入すれば顧客離脱を防ぎやすく、コンバージョン率を高めやすいメリットがあります。
また消費者の視点からみても、申込フォーム一体型ランディングページ®では、ログインなど煩雑な手続きなく商品購入が行えるため、便利だと言えるでしょう。
D2C(ネット通販)運営に最適|『売れるD2Cつくーる』の4機能
公式サイト:売れるD2Cつくーる
『売れるD2Cつくーる』は、これまで『売れるネット広告社』が提供してきた、あらゆる施策が標準装備されている、ネット広告/ランディングページ特化型クラウドサービスです。
具体的には、広告主から預かった累計数百億円以上の広告費を用いて、1000回以上の【A/Bテスト】を行い、費用対効果(ROAS)の改善を達成してきました。
こうした“最強の売れるノウハウ®”がベースとなっていることが、『売れるD2Cつくーる』の大きな特徴です。
D2C(ネット通販)を運営するなら、ぜひ『売れるD2Cつくーる』を活用することをおすすめします。
ここでは『売れるD2Cつくーる』で行える4種類の機能について紹介します。
関連記事:正しい【A/Bテスト】のやり方とは?基本的なやり方を押さえて効率的に分析
“最強の売れるノウハウ®”クリエイティブ自動制作
『売れるD2Cつくーる』では、“最強の売れるノウハウ®”に基づいたクリエイティブが自動制作できます。
使い方は、商品名や商品画像、商品価格など数項目を入力するだけで完了です。
エントリーフォーム
『売れるD2Cつくーる』では、“最強の売れるノウハウ®”がベースとなった、最適な申込フォームが搭載されています。
申込フォーム一体型ランディングページ®を活用することで、通常のランディングページよりも遷移が少なく、高いコンバージョン率やレスポンス率が期待できます。
加えて申込フォーム記入後の「確認画面アップセル®」機能により、アップセル率の向上も見込めます。
関連記事:【エントリーフォーム最適化(EFO)】入力を改善してコンバージョン率を高める
フォローメール/フォローLINE®/フォローSMS®配信
フォローメールやフォローLINE®、フォローSMS®の配信機能も、『売れるD2Cつくーる』には標準装備されています。
配信のタイミングや配信方法は“最強の売れるノウハウ®”がベースとなっており、リピーター客の獲得に効果的です。
新規顧客獲得につい注目がされがちですが、D2C(ネット通販)は顧客の引上率・クロスセル率やLTVを高めることで、ビジネスを継続的に発展させることを目指すビジネスモデルです。
したがって顧客フォロー体制をしっかりと確立していくことで、D2C(ネット通販)のビジネスをより大きく発展しやすいといえるでしょう。
しかしただフォローを送れば良い、というわけではありません。配信方法やタイミングがいまいちだと、逆効果になる恐れがあります。
その点、『売れるD2Cつくーる』では、D2C(ネット通販)で最適なフォローに特化しているため、安心してリピーター対策が行えます。
関連記事:フォローメールの効果的なタイミングとは?【適切に配信して引上率・クロスセル率アップ】
サーバー
『売れるD2Cつくーる』では、クラウドコンピューティングが搭載されています。
そのため、キャンペーンなど急激なアクセス上昇にも十分に対応可能です。
加えて処理ごとにサーバーを分けているため、処理速度が変動する心配も不要です。
D2C(ネット通販)を運営するなら『売れるD2Cつくーる』が最適
公式サイト:売れるD2Cつくーる
ここまでお伝えした通り、『売れるD2Cつくーる』はD2C(ネット通販)のビジネスを飛躍的に加速させる、さまざまな機能が標準装備されています。
これまで多大な時間やお金を使っていたクリエイティブの制作が自動で行えるなど、メリットがたくさんあるサービスですので、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
とはいえすでに他のシステムを導入している場合、他のシステムを解約して置き換えるのは面倒と思うかもしれません。
しかし『売れるD2Cつくーる』は、置き換えるのでなく、追加するスタンスで使用するのが最も効果的だと考えられます。
スタートアップのD2C(ネット通販)会社の場合は、『売れるD2Cつくーる』をまず導入し、確実に商品が売れる流れを構築することをおすすめします。
まとめ:カートシステム導入でユーザーファーストなEC(D2C)サイト構築
この記事ではEC(D2C)サイトの構築において大切なカートシステムについて詳しく解説しました。
カートシステムは利用者がストレスなくD2C(通販)を楽しむ上で大切な機能です。
業態に合わせた選定を行いつつ、利用者が使いやすいカートシステムを導入することを心がけましょう。
通信販売において、サイトの使いやすさは非常に大きなポイントになります。
早とちりで導入すると、リカバリーで余計な手間がかかる可能性があるので、じっくりと分析した上でユーザーファーストなEC(D2C)サイトを構築してください。